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昔の考え!ギックリ腰は安静にしている方が治りが早い!?
結論から言おう!!
ギックリ腰で「安静にしましょう」という指導は間違えだ!
かえって治りを遅くさせてしまっている事実に誰も気づいていない。
急性腰痛・・・一般的にいわゆる「ギックリ腰」と言うくくりで今回はお話させていただく。
よくギックリ腰のような、急激に腰が痛くなった時は、医療機関に行くと日本ではほとんどのお医者さんが「無理しないように安静にしていてくださいね』
と指導するのが一般的である。よくて応急処置的でコルセットや薬や湿布などで様子見。痛い時はあまり動かず安静にと・・・
一見優しくも聞こえるこの指導の仕方。
30年前ならまだしも未だにこの手の指導しか言えない人が多すぎるようにも思う。
当たり前だが痛い時に動きまわれという医者はいないが、この指導の仕方一つで、腰痛の回復スピード、今後の活動レベルに大きく影響してくる。
2001年から海外の文献でも多数研究が施されているが、日本整形外科学会でもガイドラインとしてすでに記述もしてある。
そこには
「安静は必ずしも有効な治療法とは言えない」
「急性腰痛に対して痛みに応じた活動維持はベッド上の安静よりも疼痛を軽減し、機能を回復させるのに有効である」
と記されている。
ベッド上の安静というのは、従来は腰痛に対する治療手段として広く行われていたが、」現在では上記のようにそう言った効果は低く、むしろ痛いながら活動レベルを維持していた方が、早い痛みの改善につながった例も数多く報告されている。
エビデンス。統計を基に科学的な根拠としてすでにこう言う研究結果が上がっている。
もちろんこれが様々なケースがあるしこれが全てというわけではないだろう。
だが現場レベルで私が診てきた患者さんもこの事実を知ってから急性腰痛に対する考え方も変わり、早くよくなっていったことは私の経験則上でも確かだ
。
痛い時というのは、誰しもが動きたくないし、精神的にも肉体的にも辛い。
しかし「早く治すには?』と考えれば我々もしっかりとした指導をしなければいけない。
間違った認識が痛みを長引かせてしまっていることに早く気づかなければ、腰痛の呪縛から解放されないであろう。
我々セラピストもそうだが、患者側も常にアップデートして腰痛と向き合っていかねばならない。。。